皆さんご無沙汰しております。田村が書いております。
びっくりしました。自分で作っておいて,このブログの存在を忘れていました。
前回の更新がなんと2018年の3月ですから,もう2年弱放置していたことになります。
2018年,2019年色々ありました。
論文も色々書きました。
中でも2018年にSci. Rep.誌に掲載された
Visualizing multiple inter-organelle contact sites using the organelle-targeted split-GFP system.
は,現在研究室の重要な柱となっている研究成果です。
任意のオルガネラコンタクトサイトをSplit-GFPを用いて可視化しました。
この研究を発展させて,今色々研究が進んでいます。
この論文ですが,2018年のScientific Reports誌で
最もアクセスの多かった論文TOP100位以内に入っていました。
な,な,なんと,21位です。すごいです。快挙です。嬉しいです。
ちなみにこの論文で作成したオルガネラコンタクトサイトを可視化するための
プラスミドDNAは理研のDNAバンクに寄託していますので,
興味のある方は,こちらまで。
さらに2019年にCell Rep誌に掲載された
Maintenance of Cardiolipin and Crista Structure Requires Cooperative Functions of Mitochondrial Dynamics and Phospholipid Transport
は,筆頭著者の小島さんがラボを離れてしまっていたため,
リバイズ実験を実質ほとんど私一人が担当して苦労した思い出の論文ですね。
私がポスドクのときから温めていたネタだったため,ちゃんと形になった時は嬉しかったです。
ミトコンドリアのクリステ構造の形成に,ミトコンドリア内のリン脂質輸送が重要であることを
示しました。
このあと縁があって,名大の多喜先生,山口先生とのコラボで,
超解像顕微鏡を使ったクリステのライブセルイメージングの論文も出たりしました。
A photostable fluorescent marker for the superresolution live imaging of the dynamic structure of the mitochondrial cristae PNAS., 116, 15817-15822. (doi: 10.1073/pnas.1905924116)
クリステ膜のダイナミクスがライブセルイメージングできる時代が来ているわけですね。すごいです。
毎日毎日一生懸命で,あっという間に過ぎ去ってしまった気もしますが,
充実した密度の濃い時間を過ごせている実感もあります。
ラボの記録を残しておくためにラボの記録を残しておくために,
これからは真面目にブログ書いてみようかなと思っています。
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